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ただ、本格焼酎とは何か? いや、そもそも焼酎とは?? という初心者に、
基本的なところから解説しているので読みやすい本だと思う。
芋焼酎の芋の種類から栽培の問題、
焼酎の歴史や、泡盛のことや、蒸留技術のこと、
さらには、
鹿児島の小さな芋焼酎の蔵元が
大手メ―カーの下請けで麦焼酎をつくり、
それが全国に「大分の麦焼酎」として販売されている現実まで、
簡単にではあるが解説されている。
なかなか内容が濃い。
著者は、様々なお酒の銘柄事典を編集している人物のようだが、
そのせいだろうか、
ブームを煽るような内容ではなく、
配分よく情報が並べられているので、好感の持てる本だと思う
★★★★★ 2005-02-11 これ一冊でオッケーです
「銘酒事典」ということでカタログ的な本かと思いきや、焼酎についてまったく知識のない人にも一から教えてくれるような丁寧な本でした。
全国各地の人気本格焼酎がかなりの数、紹介されています。
基本的なデータはもちろん、お湯やロックなどどんな飲み方がいちばん適しているか、どんな料理と組み合わせると良いかまでアドバイスしてくれています。
入門書としてはこれ以上のものはないでしょう。
いや、入門書といわず、焼酎を知り尽くした方も読んでみて損はないと思います。
そして余談なのですが・・・
この本、挿絵のイラストもとってもかわいらしいのです。
そんな面でも嬉しい本でした。
★★★★☆ 2004-03-02 酒屋へ行く前のガイドブック
原料ごとに焼酎が紹介されており、蒸留方法や麹の種類も記載されています。
蒸留方法や麹の種類、短いコメント、ボトルの写真を頭の中で合わせて、どんな味だろうかとイメージを膨らませて本をめくっていると楽しいです。
特別な情報があるわけではないですが、よくまとまっており見やすい内容だと思います。
コメントは少ないですが、かなりの焼酎が紹介されています。
★★★★☆ 2004-03-02 焼酎の基本がのっている
焼酎の歴史、製造、種類など基本的なことからのっています。また、類書と比べて数多くの銘柄がのっていて、価格についても記載されています。どのようにして飲むとおいしいかについても、書かれていて初めて焼酎を飲む方にとって便利ではないかと思います。今、焼酎ブームですが、ただ有名だから飲むのではなく、どのようにして造られたのか、どうして有名になったのか、名前だけが一人歩きしてないか、ということに目を向けると、より焼酎を楽しむことができ、有名銘柄の焼酎の真価がわかるのではないでしょうか。
>>もっと詳細を見る
昨今のブームにつけこんで、人気銘柄の転売を重ねてぼろい商売をし、甘い蜜をすすっているブローカーの方々、またプレミア焼酎をオークションで掻き集めてそれを餌に商売をしている飲食業者の方々などは多少なりとも肝を冷やしたのではないでしょうか。
もっとも、読売新聞でかつてすっぱ抜かれた業界の風雲児、西酒造の初留取り「ちびちび」のフェルラ酸添加疑惑や「魔王」はこれって糖類添加してるんじゃないのやっぱり、などといった事情についてはほとんど触れられていません(銘柄紹介には選ばれておらず、その辺でこの本の姿勢を見せているのだと思いますが…)。よって☆4つ。
ただ、「初心者ほどプレミア焼酎を飲みたがる、有り難がる」という傾向を知らしめ、一石を投じることになった意味でかなり評価できるでしょう。
★★★★★ 2005-04-23 芋焼酎の明日をになう一冊
今回の芋焼酎ブームについて産地である鹿児島、宮崎の人々は、ずいぶん前からかなり冷めた目で東京や大阪の状況を眺めていたことをご存知だろうか。
芋焼酎は通常お湯で割ったり、ロックにして供されるため、飲み屋にとって実質的な「利益率」が高く、悪徳的な店にとってはいいように使われてきた利益商材である。ブーム過熱によって現れた幻の焼酎やプレミア焼酎○○○などと偽って中身は違う銘柄を入れて出していた店も首都圏には存在する。しかもワンショット、ン千円である。それをいい気になって飲んでいたバブリーな人間も馬鹿であるが、そうした状況を煽ったのも、テレビや雑誌などのマスコミである。操作されたランキング情報や思惑のいっぱいつまった稀少情報などを無批判に流してしまった罪は大きいが、受け取り手もリテラシーがなかった。しかし、少なからず酒(日本酒やワイン、泡盛も含め)のブーム期には、スノッブな人たちが群がるものである。
本書は、そうした状況を冷静に鑑みつつ、南九州の風土が生み出した芋焼酎の未来にまで視野が及んでいる。20年前の名著「焼酎文化図譜」を振り返る温故知新的な姿勢や、丹念な蔵元取材などに好感がもてる。銘柄紹介は、時折方言なども織り交ぜながらのエッセイ風で、さながら村上春樹の「ポートレイト・イン・ジャズ」の芋焼酎版かのような慈愛に満ちている。もちろん実用的な価値も高い。類書と比較されたし。
★★★★★ 2005-04-17 真実の芋焼酎
ブームを受けて様々な「本格焼酎本」「芋焼酎本」が出版されたが、その真打ち的な存在がこの本だと思う。
通常、各銘柄の紹介は孫引き的な簡単なコメントにとどまっているが、この本では蔵の代表銘柄(レギュラー酒)を軸に据え、その蔵の歴史や特徴、造り手の姿勢、蔵癖、飲み方による味わいの違いにまで言及しており、内容が濃い。圧巻のおもしろさである。
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昨今のブームにつけこんで、人気銘柄の転売を重ねてぼろい商売をし、甘い蜜をすすっているブローカーの方々、またプレミア焼酎をオークションで掻き集めてそれを餌に商売をしている飲食業者の方々などは多少なりとも肝を冷やしたのではないでしょうか。
もっとも、読売新聞でかつてすっぱ抜かれた業界の風雲児、西酒造の初留取り「ちびちび」のフェルラ酸添加疑惑や「魔王」はこれって糖類添加してるんじゃないのやっぱり、などといった事情についてはほとんど触れられていません(銘柄紹介には選ばれておらず、その辺でこの本の姿勢を見せているのだと思いますが…)。よって☆4つ。
ただ、「初心者ほどプレミア焼酎を飲みたがる、有り難がる」という傾向を知らしめ、一石を投じることになった意味でかなり評価できるでしょう。
★★★★★ 2005-04-23 芋焼酎の明日をになう一冊
今回の芋焼酎ブームについて産地である鹿児島、宮崎の人々は、ずいぶん前からかなり冷めた目で東京や大阪の状況を眺めていたことをご存知だろうか。
芋焼酎は通常お湯で割ったり、ロックにして供されるため、飲み屋にとって実質的な「利益率」が高く、悪徳的な店にとってはいいように使われてきた利益商材である。ブーム過熱によって現れた幻の焼酎やプレミア焼酎○○○などと偽って中身は違う銘柄を入れて出していた店も首都圏には存在する。しかもワンショット、ン千円である。それをいい気になって飲んでいたバブリーな人間も馬鹿であるが、そうした状況を煽ったのも、テレビや雑誌などのマスコミである。操作されたランキング情報や思惑のいっぱいつまった稀少情報などを無批判に流してしまった罪は大きいが、受け取り手もリテラシーがなかった。しかし、少なからず酒(日本酒やワイン、泡盛も含め)のブーム期には、スノッブな人たちが群がるものである。
本書は、そうした状況を冷静に鑑みつつ、南九州の風土が生み出した芋焼酎の未来にまで視野が及んでいる。20年前の名著「焼酎文化図譜」を振り返る温故知新的な姿勢や、丹念な蔵元取材などに好感がもてる。銘柄紹介は、時折方言なども織り交ぜながらのエッセイ風で、さながら村上春樹の「ポートレイト・イン・ジャズ」の芋焼酎版かのような慈愛に満ちている。もちろん実用的な価値も高い。類書と比較されたし。
★★★★★ 2005-04-17 真実の芋焼酎
ブームを受けて様々な「本格焼酎本」「芋焼酎本」が出版されたが、その真打ち的な存在がこの本だと思う。
通常、各銘柄の紹介は孫引き的な簡単なコメントにとどまっているが、この本では蔵の代表銘柄(レギュラー酒)を軸に据え、その蔵の歴史や特徴、造り手の姿勢、蔵癖、飲み方による味わいの違いにまで言及しており、内容が濃い。圧巻のおもしろさである。
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